──「変革するリーダー」とは?

まず、多様性の中で生きられる人。国籍、社会的・経済的背景、宗教、歴史観など違った要素が渦巻く混沌とした世の中に対応していける人です。20年後の日本には多くの外国人が流入しているでしょう。自分の常識とは異なるバックグラウンドの人々と伍していかなければならなくなるのです。そんな多様性の時代に適応する力を身に付けてほしい。

2番目は問題設定能力です。これからは問題は与えられるのではなく、どこの、何が、問題なのかさえわからない時代になる。
私たちが想像する何十倍もの速さで世の中が変わっていく。新産業が勃興し、転職も単に会社を替えるのではなく職種そのものが変わるような、そんな怒濤の変革期に今の若い人たちは突入していくわけです。自分たちで問題を見いだし、次は何が来るのか察知できなければ、時代のフロントランナーには絶対になれない。

3番目がリスクを取る力です。どんなに多様性を受け入れ、問題設定能力に長けても、変革を起こすためにはたくさんの困難と失敗とリスクが付きまとうそれに挑んでいく人でなければ変革はできません。


私が考えるリーダーシップは、いろんな人間が集まる多様性の中で、それぞれの考えを理解し、価値を認め、強み・弱みを把握して、一緒に物事を創造する形です。みんなで一緒に考えながら進んでいく。混沌の時代、一人ではできないことを補い合うことが要求されると思うんですね。

点と点がつながり面となる瞬間がある。その瞬間が来るまで、価値観を共有している人とは利害を超えてつながっていくことが、いつか必ず生きる。それがチーム作りになると感じます。そしてチームをもっと強くしていくために、「私はこれはできない、助けて」と宣言する。すると補ってくれる人が次々と現れる。そしてその人自身の中で、自分は自らが共鳴するプロジェクトの不可欠な一員なんだというオーナーシップ、当事者意識が強まる。こうなるとチームは強いですよ。

(小林りん、社会企業家、東洋経済オンライン 2014年09月21日 )



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